リサイクルに関する法律のうち、グリーン購入法についてご紹介します。
■グリーン購入法が制定された背景
循環型社会形成のためには、再生(リサイクル)品の供給に関する取り組みだけではなく、再生(リサイクル)品の需要を促進する事も必要として、平成12年5月、「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律(グリーン購入法)」が制定されました。
■グリーン購入法の概要
●グリーン購入とは
商品やサービスを購入する際、その必要性を十分に考慮し、価格や品質だけでなく、環境の事を考え、環境負荷のできるだけ少ない商品・サービスを、環境負担低減に努める事業者から優先して購入することです。
1.目的
国や独立行政法人等が、環境にやさしい物品等の調達や、それに関する情報提供、また、環境にやさしい商品への需要の転換を促進するために、必要な事項を定め、環境負荷の少ない持続的発展が可能な社会構築を図る。
2.国と独立行政法人の責務
・商品やサービスの調達をする際、環境負荷のできるだけ少ない物を選択する。
・教育・広報活動を通じて、環境にやさしい商品・サービスへの需要転換に対する国民や事業者の理解を深め、その活動を促進するような措置を講ずるよう努める。
3.地方公共団体と地方独立行政法人の責務
・地方公共団体は、その区域の社会的条件に応じて、環境にやさしい商品・サービスへの需要転換を促進するための措置を講ずるよう努める。
・地方独立行政法人は、その事務、事業に関し、環境にやさしい商品・サービスへの需要転換を促進するための措置を講ずるよう努める。
4.事業者と国民の責務
・商品の購入や借り受け、またサービスの提供を受けるときは、できる限り環境負荷の少ない商品・サービスを選択するよう努める。
●特定調達品目とは
特定調達品目とは、グリーン購入を促進させるための基本事項として、特にグリーン購入を推進すべき環境負荷の少ない商品のことを言います。
特定調達品目となりうる「判断基準」も定められています。
→特定調達品目の詳しい判断基準については、グリーン購入法.netの[基本方針]をご覧ください。
●グリーン購入法適合商品とは
グリーン購入法適合商品とは、特定調達品目の「判断基準」に基づいて、グリーン購入法適合商品の判断基準を満たしている商品のことを言います。