プラスチックの見分け方について
☆耐熱性による見分け方
樹 脂 名 |
見 分 け 方 |
ポリエチレン |
火であぶって軟らかくなるもの |
メラミン樹脂 |
火であぶって軟らかくならないもの |
☆燃え方による見分け方
小さな試料をピンセットで持ち、炎にかざして、性質を見る。
・燃えやすいか
・炎の色、煙、煤の出ぐあい
・炎から出した後も燃えているか
・軟らかくなったり、膨れたりするか
・臭い(臭いをかぐときは炎から出して、火を消してからかぐ)
樹 脂 名 |
見 分 け 方 |
ポリスチレン |
黒煙を発生する |
ポリ塩化ビニリデン |
燃えだれが落ちない |
ポリ塩化ビニル ポリ塩化ビニリデン 尿素樹脂 など |
炎から遠ざけると、すぐに火が消える (自己消化性) |
ポリエチレン ポリプロピレン など |
黒煙が発生しない 燃えだれが落ち、火から遠ざけても 燃え続ける |
☆燃やしたとき発生するガスによる見分け方
少量の試料を試験管に入れ、小さな炎で乾留し、発生したガスに次の操作を行う。
樹 脂 名 |
操 作 |
変 化 |
|
ナイロン |
発生したガスにリトマス試験紙を近づける | リトマス試験紙が 青くなる |
|
ポリ塩化ビニル ポリ塩化ビニリデン |
リトマス試験紙が 赤くなる | ||
ポリ塩化ビニル |
ガスを水に溶かし硝酸銀溶液を加える |
水が白く濁る |
(ポリエチレンテレフタレート)
☆塩素の入ったプラスチックの見分け方
赤く熱した銅線に少量のプラスチックを付けて、ガスバーナーの先端の炎にかざしたとき、炎が緑色になれば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどの塩素を含むプラスチック。(バイルシュタイン反応)
☆比重による見分け方
樹 脂 名 |
比 重 |
備 考 |
ポリエチレン |
td style="background:white;padding:4.2pt 4.2pt 4.2pt 4.2pt" width="115" valign="middle" align="center">
水に浮く |
|
水 |
1.0 |
|
ポリスチレン |
td style="background:white;padding:4.2pt 4.2pt 4.2pt 4.2pt" width="115" valign="middle" align="center" height="94">
水に沈み、食塩水に浮く |
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15%食塩水 |
1.11 |
|
アクリル樹脂 |
1.2以上 |
食塩水に沈む |
☆硬さによる見分け方
鉛筆でプラスチックの表面に傷がつくか調べる
・2Bで傷がつくもの ポリエチレン
・2Hで傷がつくもの ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル、ナイロン、 ポリスチレン、ABS
・4Hで傷がつくもの ポリカーボネート、ポリ塩化ビニリデン、硬質ポリ塩化ビニル
・4Hで傷がつかないもの メタクリル樹脂、ペット樹脂
☆外観による見分け方
着色剤で色をつけていないプラスチック片の色や透明度で見分ける。
・無色に近く透明なもの アクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、AS樹脂、軟質ポリ塩化ビニルなど
・透明で乳白色なもの ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタールなど
・不透明なもの 硬質ポリ塩化ビニル、ABS樹脂など
☆曲げによる見分け方
プラスチック片を曲げた部分の変化の仕方で見分ける。
・割れるもの アクリル樹脂、ポリスチレン、AS樹脂
・白くなるもの 硬質ポリ塩化ビニル、ABS樹脂
・軟らかいもの ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル